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「やりがい」だけでは売上は伸びないのか?

 2025/07/08 マーケティング
この記事は約 5 分で読めます。 8 Views

田中祐一です。

今日は、ある受講生との対話から
僕自身がハッとしたテーマを
シェアさせてください。

その方は「仲人(なこうど)」業界の方で、
半年間の講座をやり切ったばかり。

今後の展開について
「やりがいを大事にしたいけど、
それだけでは講座が売れない気がして…」
という悩みを話してくれました。

この話、
講師・コーチ・コンサル・セラピスト、
どの業種でも「あるある」だと思うんです。

なぜなら多くの人が、
情熱を持って始めたはずのビジネスなのに、
いつの間にか“売上の数字”に追われて
モヤモヤしているからです。

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やりがいのある講座ほど、
売り方が難しい
=============

特に、仲人やセラピスト、講師系など
「人の人生を変える」ことに
深く関わる講座は、

少人数でも手厚く関わるぶん、
サポート量が多くなります。

すると
✔ 単価は上げられるけど
 人が増えたらキャパオーバー

✔ 一人ひとりに全力で対応するがゆえに
 新規集客に手が回らない

✔ しかも、“派手な演出”は苦手…
そんな状態に、
多くの方が陥っていきます。

=============
「講座は売れるけど、
この先どう広げればいいか分からない」
=============

実はこの悩み、
ある程度成果が出てきた人こそ
ぶつかりやすい壁なんですよね。

今回相談してくれた受講生も、
すでに何人もの受講生を抱え、
成果も出ていました。

ただ、講座終了後に
“次の講座どうしよう…”
“またゼロから集客か…”
と疲れきっていたんです。

実際に、半年講座で仕組み化を教えても
成果が出るのは半年後だったりします。

時間がかかる。
でも、それでいいんです。

なぜなら本当に価値ある仕組みとは
「ゆっくりだけど、崩れにくい」から。

=============
価格を分けることで
お互いに気持ちよく学べる
=============

もうひとつ、印象的だったやりとりがあります。

それは価格帯の違う講座を
「2つ売る」という話。

—— 55万円のフルサポート講座と
—— 30万円のグループ講座

これ、売上戦略としてはもちろん、
講師の“気持ちの余白”を作る上でも
すごく大事な発想です。

実は僕も、過去に
132万円と30万円のコースを
同時にオファーしたことがあります。

結果は——
ほとんどが132万円のコースに流れました。

理由は明確で、
「ノウハウだけでは変われない」
という前提に基づいて、
ちゃんと“サポート型の価値”を伝えていたから。

その後、30万円のほうは
明らかに僕が力を入れていないので
売ることはやめました。

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やってみて初めて分かることもある
=============

よく僕は言います。
「全てはテスト」だと。

広告を変えるのも、
LPをいじるのも、
商品設計を変えるのも、
全部“やってみてから判断する”。

これが自立型起業家の姿勢です。

広告クリエイティブが刺さらない。
LPのCVRが低い。
クリック率が1.4%で止まっている。

—— これ、ダメな数字かどうか、
誰かに聞かないと分からない状態では
マーケティングの判断はできません。

最低限、
「自分の広告が、どういう人を集めているのか」
を把握する力は持っておくべきです。

=============
やりがいと収入は、
同時に追っていい
=============

ここ、ものすごく大事なポイントです。

やりがいを追っていると、
つい“収入を二の次”にしがちです。

逆に、売上ばかり追うと、
“やりたくない仕事”が増えて疲弊します。

このジレンマを解決する方法は
「商品設計とオファー設計の分離」です。

やりがい重視の人には
サポート手厚めの講座を。
自己投資に前向きな人には
30万や50万の商品を。

関係性を育てたいなら
オープンチャットや定期ライブを。

全部を「一つの講座」に詰め込むのではなく、
“役割を分ける”という設計思考が必要なんです。

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結論:ビジネスはシンプルでいい
=============

最後にひとつだけ。
商品設計にせよ
広告戦略にせよ
講座のサポート方針にせよ

複雑にすればするほど、
講師自身が疲れていきます。

だから僕は、いつも思います。
「売上より、運営しやすさを優先しよう」

複数の商品をもったほうが
売り上げが伸びる。

真実ではある。

しかし、役務提供に限界のある
講座ビジネスを何個も用意するのは
現実的じゃない。

役務提供がない
コンテンツ販売なら
クロスセルできますけどね。

売れる商品を作るより
“続けられるビジネス”を作った方が、
長期的には絶対に伸びます。

自分の心が折れない構造を、
今のうちに作っておきましょう。

それでは、また次回。
はむはむ。

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ライター紹介 ライター一覧

田中 祐一

田中 祐一

1986年1月23日生まれ新潟県出身。
芝浦工業大学材料工学科卒業後、株式会社NTTデータに入社。意識高い系の彼女に安定企業で給料をもらう生活を馬鹿にされフラれた事がきっかけで起業の道を志す。
クライアントのプロダクトローンチを実践することで、年商300万円のクライアントが、30日で4000万円を売り上げている。
現在はエンジニアの経験を活かした、緻密なマーケティング・プロセスを設計し、爆発的に売り上げをあげるプロダクトローンチを武器にビジネスを展開。累計5億円以上の販売実績がある。ネット集客の専門家として全国の商工会議所で販売促進セミナーも開催している。

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