5分で変わる広告思考

こんにちは。田中祐一です。
今日はSNS広告について
あなたの思考を変える話を
お伝えしていきます。
広告に関してはあまりメインで
情報配信をしているわけではないんですが
僕自身、年間3億円の広告費を使っており
それなりにノウハウを持っています。
その中で最近、広告初心者が
勘違いしていることについて
お話ししようと思います。
音声で聞きたい方はこちら
https://stand.fm/episodes/67d82d4e74d142f2115cc09d
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「最強」の広告を探す罠
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広告を出稿しようとした時、
「最強の広告フォーマットは何か?」
この考え方をする人が
多いんですよね。
例えば今だったら
「漫画広告がいい」とか
「コンテンツホルダーが顔出しした
動画広告がいい」とか
「静止画でシンプルに訴求する方がいい」
「文字だけがいい」とか。
いろいろあるんですが、
これって実は王道的な考え方ではないんです。
「最強を探す」こと自体が
安定的に顧客を獲得することに
繋がるわけではないんですよ。
それはなぜか?
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卵は一つのカゴに盛るな
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投資の世界には「卵は一つのカゴに
盛るな」という考え方があります。
「これが最強だ」というものに
投資をしても、それが本当に
パフォーマンスを発揮してくれるかは
状況によって全然違うんです。
時代によってトレンドを掴んで
グッと伸びることもあれば、
そうでないこともある。
むしろ、広告パターンが
ワンパターンだとリスクが上がるんです。
では、リスクを下げるには?
答えは「分散投資」です。
投資信託でS&P500のような
詰め合わせセットを買うように、
広告も多様な形で出すべきなんです。
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安定成長の重要性
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広告の世界では、爆発的に
成果が出ることもあります。
でも、初心者に必要なのは
そういう「ホームラン」ではなく、
安定して成果を出す広告を
継続的に出すことなんです。
なぜなら、すぐにマネタイズ
しなければならないし、
着実に成果を出していくことの方が
長期的には大事だからです。
「動画広告だけ」「静止画だけ」という
選択は実はリスクが高いんですよ。
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成功企業の共通点
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広告費を多く使っている会社を
見てみると、広告パターンの
バリエーションがめちゃくちゃ多いです。
LPすら複数用意していて、
それぞれに異なる訴求をしています。
顔出しを中心にするものもあれば、
クイズを中心にするもの、
縦型のショート動画形式のもの、
横型のYouTube形式のもの…
ありとあらゆるパターン、
ありとあらゆる訴求を
テストし続けているんです。
これが王道的な広告の考え方。
「1個で勝負しない」のが大事なんです。
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バランスの重要性
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「動画広告の方がその人のことを
知ってもらえるからいい」と言って
動画広告だけをやるのも違います。
「静止画の方が簡単だから
サクッとたくさん出せる」と
静止画だけに頼るのも違います。
大事なのはトータルバランスです。
僕も広告運用する立場として、
静止画の方がテストしやすいし
作りやすいので多くなりがちです。
でも、静止画だけでは
コンテンツホルダーの良さを
伝えるには限界があります。
だから、大変だとしても
動画も広告に使っていく。
両面でやっていくのが
すごく大事なんです。
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ファネルの数値を良くするには
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もしあなたが静止画だけの
広告しか出していないなら、
動画広告も試すべきです。
最近感じるのは、ベネフィットだけで
一撃ズドンで広告で読んでも、
バックエンドが売りづらくなって
きているということ。
これは顧客がプロモーションに対して
理解度が高まっていて、
即決するかどうかの判断を
遅らせているからです。
要は、顧客の目が肥えてきているんです。
僕だって選ばれるために
必死に情報発信をしています。
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ベネフィットだけでは足りない
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ベネフィットとコンセプトだけを伝えて
ズバっと引き込んだとしても、
「なんか良さそうだから」と
登録しただけでは、その人のことを
好きになっているわけではありません。
「見続けよう」という粘着性が弱いんです。
安く集まったとしても
バックエンドは売れない…
こういうことがあり得るんです。
近年、CPAを安くたくさん取る方法は
低単価商品向けだと思っています。
ベネフィットで一瞬で感情を動かして
安い商品をポチっと買わせるには有効。
でも高単価商品をしっかり売るには、
その人のことも好きになってもらう
ことが大事なんです。
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広告は第一印象
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僕の場合、広告で見込み客と繋がって、
SNSを見てもらって信頼してもらう
という導線が主です。
僕自身はSNSがバズるほど
育っているわけではありませんが、
SNSを見たら「ちゃんとした人」と
思ってもらえるような情報は
出しています。
そうなると、広告が第一印象になります。
顔が出ていない静止画だけで登録して、
次のランディングページでも
「良さそう」と思って登録しても、
その後初めて顔を見たときに
「この人の話し方、あまり好きじゃない」
となることもあり得ます。
だから、広告の段階から
単純接触を増やすべきなんです。
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教育的要素の重要性
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顔出ししてコンテンツを話す。
商品の押し売りではなく、
「こういうことってありますけど、
こうじゃないですか?」という
教育コンテンツを入れていく。
すると「この人の発信、気になるな」
「この人、見たことあるな」
「いいこと言ってたな」という
状態を広告上で作り出せます。
そうしてからリスト取得、
つまりファネルの中に入れると、
反応は変わるんです。
僕は近年、教育的要素が
広告において重要になってくると
思っています。
気づきを与えたり、その人自身を
好きになってもらったりすることで、
後ろ側の反応が上がっていくんです。
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多様な接点の重要性
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ただ、顔出しだけの広告は
スワイプされる可能性もあります。
「またか」と思われてしまうんですね。
だから静止画の広告も織り交ぜる。
動画広告はスワイプされても、
静止画でクリックしてリストに入り、
その後パネルが進んだときに
「この人、見たことある」
「この前、いいこと言ってた」と
つながるんです。
初めて会う人よりも、
何回も広告でいいことを
伝えていた人の方が信頼があります。
広告は広告だと飛ばされても、
コンテンツがあれば
「なるほど、そういう考え方があるのか」
となり、信頼は溜まっていきます。
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リストの質の重要性
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僕は最近、リストを安く取ることだけに
こだわるのは懐疑的です。
どれだけ単純接触を増やして
認知してもらい、価値提供して、
いいなと思ってもらい、
好きになってもらう努力を
事前にできるか。
「ベネフィット出して、いいコンセプトで
ギュッと読んで、とりあえずバーっと集めて、
ローンチっぽいことしてバーンって
売れるんじゃない?」
そんな甘い考えでビジネスが
できるはずがないんです。
今は認知度の奪い合い、
マインドシェアの取り合いです。
「この人知ってる」「いいこと言ってた」
という状態をどう作るか。
ローンチ前の段階、
プリローンチと言いますが、
まだセールスファネルに入っていない
状態からどう信頼を獲得するか。
そのための広告運用を考えると、
成果が上がってくるんです。
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今日の重要ポイント
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今日お伝えしたいことは2つ。
1. 広告はポートフォリオです。
バランスよく出した方が安定します。
いろんなパターンを出していきましょう。
少ないクリエイティブで
「これが最強」という考え方は捨てましょう。
2. ファネルとのギャップを減らすこと。
事前に好きになってもらえれば、
ファネルに入った後に
ギャップで落ちる可能性が減ります。
広告上でも「この人知ってる」という
状態を作るために、コンテンツホルダーの
顔出し広告も使いこなしていきましょう。
動画広告はヘビーですが、
効果は大きいです。
今日は「売れる広告マーケターが
知っていること」として
お伝えさせていただきました。
主催するビジネスコミュニティPLCでも
このようなマーケティングの知見を
シェアしています。
今後も役立つ情報を
お届けしていきますね。